新時代のための禊
「禊祓い」
日本人が永く大切にしてきた、
日本の文化、日本人の精神性の根底にあるものと言えると思う。
うまく言えないが、
今の、そしてこれからの日本人に本当に必要な、重要なことがこの禊祓いであると今思っている。
日本人だけでない、ひいてはすべての人々、国々に必要なことと思う、これからの人類の明るい未来のために。
ここしばらく西鋭夫教授の資料やメッセージから、日本と世界、過去からの歴史の流れ、その裏の実相を知りつつ考え巡らしている。
密教や野口整体、自分の取り組んでる修行とは一見関係ないように見えて、実はすごく関係があると感じている。
自分がこれからやって行きたいこと、やって行くべきと思うことを明確にするのにもすごく重要な勉強をしているように感じる。
自分という人間の構築、アイデンティティの確立といったところと言えようか。
西教授は、歴史は背骨だと言う。
日本人が日本の歴史を知ることは、自分の背骨をしっかり造るのと同じことだと言う。
日本の歴史とは学校教育で教え込まれたものじゃなくて真実の中身の話である。
このことは本当によく分かる。実感する。
そこでもっとよく知りたいと、ひたすら興味津々教えてもらっているところである。
西教授はまた、禊祓いという言葉を度々使う。
今の日本人、禊祓いが出来てない。正しく歴史の実相を知ることで禊祓いになると言われるが、これも本当によく分かる。
自分は修行としての禊祓いをしてきているが、それは主に自身の肉体、霊体の浄化である。
禊祓いが進むにつれて確かに言えることが、
罪、穢れ、邪なものと、
正しいもの、清浄なもの、
の区別が益々はっきりして来る。
好き嫌い、合う合わないの相性なんかはあるがそれとは別個のものとして、
清濁、正邪の区別が明瞭に見えるようになる。
清められて自身が澄んだ気になるほどその見通しは良くなる。
かけてるメガネの汚れと曇りが落ちるようなものである。
神仏と深く関わるため云々ということ以前に、
このことが禊祓いをする最も大きな意義かもしれないとも感じられる。
ただ、修行で行うような肉体と霊体の浄化では直接は得難い禊もある。
その大きな一つが、西教授の言うような「実相を知る」ことと思う。
今の日本人が、民族として抱えている共業を昇華して行くのに必要なのだと思う。
自分たちの民族の意識の底に、どんな思い込みの呪縛があるのか。
無駄な罪悪感とか、漠とした自信の無さとか、卑屈さとか、いろいろある。
実相を知って、知れば浮かび上がってくるものがある。
しつこい汚れを浮かせて取る、洗剤なんかと一緒である。
泡の力で浮かせて、あとは自分で拭き取る。
しつこい汚れはいくらゴシゴシ擦ったって祓い落とせない。
中和して浮かせて取る、である。
油汚れも酸性汚れもアルカリ汚れも中和して浮かせてがポイントである。
ちなみに体内の邪気を抜く原理も、実はその多くが科学的に言えば同じような原理のようである。
本当のことを知るのは、自分にこびり付いてる罪穢れを中和して浮かせるようなものであり、
あとは自分の力で、キレイに拭き取れればそれで禊祓いである。
真相を、実態を知ることから果たせる禊祓い、
多くの人に必要なんだろうと思う。
ものを知ることの重みを実感してるとこである。